大学生がバイナリーオプション詐欺に引っかかる理由とは

これから投資に挑戦してみようと考えている大学生も多いのではないでしょうか？

その中でも株やFXは資金面などからハードルが高いと懸念されるのに対し、バイナリーオプションは投資初心者でも手軽に出来るイメージからサラリーマンだけでなく、大学生からも注目を集めている投資でもあります。

しかし、最近大学生を狙ったバイナリーオプション関連の詐欺が話題になっているのをご存知でしょうか？

バイナリーオプションを安全に始めるためにも今回は、Twitterやインスタを中心に横行している大学生を狙ったバイナリーオプション詐欺について解説します。

大学生を狙った投資詐欺が増えている！？勧誘の手口とは？

大学生を狙ったバイナリーオプションをはじめとした投資詐欺とはどのようなものなのでしょうか？まずは、代表的な手口とその内容について解説します。

友人からの何気ない誘いからはじまる

投資詐欺が巧妙な理由の一つに勧誘の仕方の入口が、自然なところにあります。ある日、旧友からLINEやメールで「久しぶりにご飯行こうよ！」というような内容のメールが送られてくることから始まります。

普通に考えれば、久しぶりに懐かしの友達に誘われたのでご飯に行ってしまうでしょう。ここからこの投資詐欺が始まるのです。

会って会話をしているとお金の話になる

友人と会い食事をしながら会話をしているとだんだんとお金の話になるそうです。そして「今、投資やってて今月も30万くらい稼いだよ！」と話を切り出したところから始まります。

それから「一緒にやらない？ある方法を試せば、一緒に稼げるようになるよ！」と勧誘してきます。一緒にやろうという時点で少し怪しいですが、友達がやっているなら自分もやってみようかなと考えてしまう人が多いようです。

この時に一緒にやりたいというと、「自分から教えることは出来ないから、この方法を教えてくれた知り合いの人を紹介するよ！」と言ってきます。

さらに「直近で空いてる日があったら教えて？知り合いの人に会えないか聞いてみるよ！」とすぐに会うように促してくるそうです。

知り合いと呼ばれる人と会う

そして数日後に知り合いの人と会うことになり、知り合いの人と会う前に友人からお金のことや将来設計のことを説明され、焦りや危機感を持つような状況を作られ、時間になるとその知り合いの人がきます。

それから自己紹介やプライベートのこと等他愛もないことを話した後、本題に入るとのこと。その前に「嘘や間違った内容を自分が言ってないかどうかを確認するために録音するね！」と会話を録音し出すそうです。

そして、本題の内容としては、「知人がバイナリーオプションに関するAIを搭載したUSBを開発していて、その結果が凄いから君に特別に売ってあげるよ！」というような内容を話してきます。

この時点で物凄く怪しいのですがUSBの内容を見せられたり、USBの内容に対して友人が「凄いよ！買うべきだよ！」的なことを執拗に言ってくるのと、USBを買うことで得られるメリットを延々と話してくるそうです。

買わされ、USBを紹介するように促される

そして買うように促され、値段を聞くと40～50万円前後の値段を提示して来ます。買えないことを伝えると、友人が、「自分は借金して買った！」と自慢げに話してくるそうです。

さらにこのUSBを他の人に紹介して買ってもらうと「数万円の紹介料が支払われる」ことも言われると同時に2週間のクーリングオフ期間があるから安心とも言われるそうです。

買ったUSBでは全く稼げない

執拗な勧誘を断ることができず、USBを買ってしまい、いざ稼ごうとUSBの内容をマネしてバイナリーオプションをやったとしても全く稼げないというのが、この詐欺の結末なのです。

Twitterやインスタグラムでも勧誘している！

何もこの投資詐欺は、直接友人から勧誘を受けるだけではありません。最近では、Twitterやインスタグラムでも勧誘をしているようです。

どのようなツイートなのか画像で紹介しますので、画像のようなツイートを見かけたときは安易にリツイートやいいねをしないようにしましょう。

なぜ大学生が狙われてしまうのか？

ではなぜこのようなバイナリーオプションや投資詐欺が、大学生を中心に狙われてしまうのでしょうか？

すごく簡単に言ってしまえば、何に対しても中途半端であり、カモにしやすいから。どういうことかというと、大学生は高校生よりもお金を持っていて自由がきく半面、社会に対する知識や経験が少ないからです。

そして、お金や異性に一番興味のある時期でもあるため、お金持ちになれることを前面に出して勧誘すると、簡単に引っかかってしまいます。

さらに友達もやっているとなると、その事実に感化されて冷静な判断が出来なくなってしまうことも騙されてしまう原因の一つと言えるでしょう。

被害者から加害者になってしまうこともある

さらにこのような詐欺被害に遭ってしまうと、加害者にもなり得るということを理解しておいてください。というのもUSBを借金してまで購入してしまった場合後に引くことが出来なくなってしまう傾向にあります。

USBの内容を試してもバイナリーオプションや投資で勝つことが出来ないとなると、稼ぐために考えられるのが、紹介料目的で他の友人を勧誘してしまうことです。

勧誘して買わせてしまったら、あなたが高いお金を払って買ってしまい後悔しているように紹介した友人も同じ思いをすることになります。これはすなわち、被害者から加害者になってしまったと同じなのです。

心の中ではい紹介したくない気持ちがあったとしても、生きるために紹介するというような負の連鎖を生み出してしまうこともあります。

いくら紹介料がほしいと思っても自分が騙されてしまったことを反省してこれ以上被害者をたさないような活動をするようにしましょう。

借金は働いて返すか、親に頭を下げて肩代わりしてもらうかなど別の方法を探してください。

騙されてしまったらどうすればいい？

もし、バイナリーオプションや投資詐欺、マルチ商法などに騙されてしまった時はどのように対処すればいいのでしょうか？

多くの場合、先ほど解説したような被害者から加害者に知らず知らずのうちになってしまうケースか、泣き寝入りするケースがほとんどでしょう。

しかし弁護士など、法律に詳しい専門家に相談する方法が一番有効であると言えます。専門家に相談するとなるとお金が掛ってしまうと不安を抱く方も多いかもしれません。

とは言え無料で相談できる弁護士事務所も数多くありますので、騙されてしまったらそのような無料で相談できる専門家に相談するようにしましょう。

騙されないためにも本当に必要かどうかを考えよう

以上が、大学生を中心に流行しているバイナリーオプションをはじめとした投資詐欺の実態と対処法についてでした。

投資というものは日本人にとって馴染みがないため、知識のない方や経験のない大学生を狙って詐欺が横行しがちです。

しかし、冷静なって考えてみてください。儲け話をわざわざ他人に教えたいと思うでしょうか？

他人に教える労力や時間を考えたら自分でその方法を試した方が、断然儲かるはずです。

それをあえて時間や労力をかけて教えるということすなわち、本当は儲からないということをしっかり理解しておきましょう。

そして、投資等、馴染みのない分野に対して勧誘を受けた際は、今必要が無いのであれば、はっきりと断るようにすることが騙されない最善の方法です。