熊本地震が発生した後の為替のチャートは今後どうなる？

九州・熊本で大きな地震が発生

日本は地震大国と呼ばれ、たびたび大きな地震が発生することもあります。

最近も大きな地震があったということはみなさんもご存知でしょうか？

みなさんの記憶にも新しいと思います。九州の熊本と大分を襲った熊本地震ですね。

画像は地震によって崩落してしまった阿蘇大橋です。この崩落などが原因で支援物資を運ぼうにも陸路がたたれてしまっている状態となっています。

現在(2016年4月18日)も未だに余震が続いている状態で被災者は気が抜けません。

しかし投資家にとってこの状況はチャンスと言えることもあります。

なぜならこのような大きな災害や事件・事故があると為替相場が大きく動くこともあるためです。

ここでは震災発生後のUSDJPYの動きを見てみたいと思います。

震災直後は特に大きな動きはなかった

一番最初に発生した地震の際には特に大きな値動きはありませんでした。

10分～15分後には一時的に円が売られたようですが、この時間には米国から経済指標が発表されていたので地震の影響とは一概に言えません。

その後はリスク回避のために徐々に円買いが進み、円高の状態に。

円はリスク回避のために買われる傾向があるので今後も被害状況によってはドル高が進む可能性も念頭に入れておくと良いですね。

過去の地震と比べてみよう

日本には過去にも阪神淡路大震災と東日本大震災という大きな地震が発生しました。

今回は阪神淡路大震災と東日本大震災の際のチャートと比べてみましょう。

阪神淡路大震災の場合

阪神淡路大震災の際には大きな被害が出たにもかかわらずあまり値動きは見られませんでした。

この当時、それまで経験のなかったような大きな出来事だったために円高なのか円安なのか、市場に迷いが出ていたのかもしれません。

しかしその後翌月あたりから日本の機関投資家が海外資産を円に戻す動きが強まるとの観測から円高傾向に。

阪神淡路大震災の際には発生から3ヶ月間で約18.7円(98.4円→79.7円)も円高が拡大しました。

東日本大震災の場合

東日本大震災のときは阪神淡路大震災で円高が進んだためか、発生前日に比べ発生直後から5日間で最大6.8円も円高が進みました。

その後は円高が急速に進みすぎたせいで一旦円安傾向となりましたがやはり円高へ。

その年の10月末に円高を阻止するための為替介入を実施するまで最大で7.5円程円高となりました。

熊本地震は今後どうなる？

熊本地震が発生した直後は夜間だったということもあり大きな値動きがなく、今はまだ被害状況などの様子を見ている状態です。

このことを考えると阪神淡路大震災と同じようなチャートの動きをしているといえます。

阪神淡路大震災と同じようなチャートの動きをすると予測するならば90円～88円台まで下落する可能性も。

今年はすでに大幅に円高が進んでいる状態ですのでこれ以上円高が進むかというと、流石に無理があるでしょう。

しかし過去に大地震から数ヶ月でそれほど円高が進んだこともあったという事例は参考になるのではないでしょうか。

バイナリーオプションで長期的に取引を行うなら「LOW」に投資をするといいでしょう。

短期取引を行う場合はしっかりとニュースを確認することをオススメします。