ギリシャの債務不履行で円高に！？バイナリーオプションでの予想の仕方

今週の為替相場はドルの方向感が出にくい状況になっています。その大きな理由は何と言っても「ギリシャ」。もしギリシャが債務不履行（デフォルト）を出してしまえば円買いの大きな動きがでる可能性があるでしょう。

23日時点ではドル円の為替レートは「122円半（下値）～124円半（上値）」で推移するレンジ相場になっていますが、もしギリシャ問題で何かしら進捗があれば一気に円高や円安へと進む恐れも。

その理由は「円」という通貨が「安全資産」としてみられているため、もしギリシャ不安が高まると世界中の投資家がリスクを回避しようと「円」を買い求める傾向にあるからです。一見すると円はギリシャとは関係のなさそうな通貨ですが、実はこのような要因でも円高や円安へと動くことがあるのだと、頭の片隅にいれておくと今後の相場予想のときに参考になると思います。

ギリシャ国内では預金の引き出しが止まらない

ギリシャが抱える問題は債務不履行だけではない。実はギリシャ国内でも金融支援の交渉決裂を懸念した国民らによって先週だけでなんと全預金の3％にあたる42億ユーロ（日本円で約5880億円）もの預金が引き出されているのです。もし金融支援の合意に進展が見られない場合は預金の流出がさらに加速する恐れも。

EUなどのギリシャ向け金融支援が6月末に期限を迎えるため、預金の引き出しは財政にダイレクトに影響するはず。つまり月末のIMF（国際通貨基金）への借金返済や、7～8月のECB（欧州中央銀行）への返済ができない債務不履行に陥るかもしれないということです。

仮にギリシャの債務不利行が現実的なものになった場合リスク回避の姿勢が強まり円高が進むと見られています。ただ円高になったとしても、その流れはいつまでも続くわけではありません。中長期的に見ると今はドル高円安という流れになっているため、ギリシャの影響で円が買われても値動きが一服したところでは急激に売りに入る可能性は高いでしょう。

ギリシャの動向にはアンテナを張っておき、最新の情報を手に入れておかなければなりません。直近ではEUが25～26日に定例のEU首脳会議を開くことになっているので発表に注目しておくことをオススメします。可能であればその時にMT4（メタトレーダー）でチャートを表示させておき、値動きがどのようになるかもチェックしておきたいところですね。もし大きな発言があればバイナリーオプションを攻略するチャンス。事前に取引の準備は整えておきましょう。

バイナリーを攻略するために注目するべきは米国の経済指標

ギリシャ問題に注視しなければなりませんが、今週は米国の経済指標が複数発表されるため、発表の前後は為替相場に大きな動きが出るかもしれません。初心者トレーダーはこのタイミングを逃さずに取引することで勝率を上げられる可能性があります。

また指標発表での値動きが一段落してしまうと再びドル円はレンジ相場になってしまうかもしれないので、攻略チャンスを逃さないよう経済指標には注目しておく必要があります。スケジュールを事前に確認しておき、どのような発表がされるのかをニュースやインターネットで簡単に調べられるのでチェックしておきたいところ。

もちろんバイナリーオプションはFXとは違い値動きの大きさで損益額が決まるわけではないためレンジ相場でもハイリターンを狙うことはできますが、相場分析に慣れていない初心者トレーダーの場合はレンジ相場よりトレンド相場で取引したほうが相場の方向性を把握しやすいはず。特に今週は経済指標の発表が目白押しなので、できるかぎり米国の動向に注意を払っておくほうがよいでしょう。

ドル円に影響を与える可能性のあるものは上記のとおり。これらの発表タイミングで相場がどのように動くかチェックしてみてください。