注目度大な経済指標「FOMCの声明」が出るまで残り数日！

米FOMC政策金利発表がまもなく出る予定

米連邦公開市場委員会(通称：FOMC)による発表が来週に迫っています。

これはアメリカの金融政策の方針を決める最高意思決定機関のことで、日銀の金融政策決定会合に相当するもの。

マネーサプライや金利、為替水準などの“公開市場操作”の基本方針が発表されるということは、つまり今後のアメリカの金融政策を予想するための重要な材料になるということです。

発表される内容次第では為替相場に大きな動きがおこる可能性が高く、世界中の投資家の注目度も高いでしょう。バイナリーオプションやFXなどでは重要な経済指標の発表時は大きな利益を狙うチャンスなので見逃さないようにしたいものですね。

もちろん大きく動く可能性があるといっても無謀な投資をしてしまうとリスクが高くなってしまいます。投資する際はしっかりと相場分析しながら自己の判断と責任のもと行ってください。

FOMCはいつ発表されるのか？

FOMCは約6週間ごとに年8回開かれます。1～2日間ワシントンにある理事会議室にて会議が行われその最終日に声明文が発表されるので、今回の発表は3月19日が予定とのこと。

いまは冬時間なので日本時間の午前4時15分ごろに結果が出るでしょう。
（※夏時間は1時間早まる）

キーワードは「辛抱強く」が削除されるのかどうか

（ブルームバーグ）：米セントルイス連銀のブラード総裁は、連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は３月の会合で、利上げに際して「辛抱強く」なるとの文言を声明から削除すべきだと指摘した。６月にも利上げに動けるよう柔軟性を得るためとしている。
総裁は経済専門局ＣＮＢＣのインタビューで、「この先ＦＯＭＣに選択の余地を与えるため、３月に『辛抱強く』を削除するべきだ」と述べた。
(※「ブルームバーグ 2015/02/26 22:27 JST」の記事より)

「辛抱強く」というキーワードを削除するのか残すのかが焦点の一つ。たった一言ではありますが与える影響は大きいでしょう。

実は昨年12月に出された声明では、それまでの「相当な期間」を削除して「辛抱強くなれる」という言葉に置き換えました。あまり変わっていないように思うかもしれませんが、もう少し分かりやすく置き換えるなら「利上げはずっと先になるだろう」という後ろ向きな姿勢から「利上げには辛抱強いアプローチが必要」と利上げに向け一歩前進したということ。

またイエレンFRB議長はこの「辛抱強い」というワードについて「少なくとも今後の2会号のうちに利上げに向けた動きが起こる可能性は低い」という説明もしていました。

つまり利上げに向けて何かしらの進捗があるのは一番早くて2015年の4月ということ。

もし来月に利上げに向けた動きが起こりえるならば今回のFOMC声明では「辛抱強く」というワードが削除される可能性がありますね。そうなれば利上げへの道がさらに開かれることになり、投資家は金利差を狙ってドル買いに走るかもしれません。

米国の利上げとドル高円安の仕組み

一般的には利上げされた（または利上げが行われそうな）とき、内外金利差が大きくなります。たとえば米国が利上げを行うと、金利の低い日本よりも米国の通貨を持っていたほうがお得ですから投資家は円を売ってドルを買うのです。

一説によれば「辛抱強く」という単語が消える可能性は高いだろうという見方もあるので文言が削除されたからといってサプライズ的な激しい動きが起こるという保証はありません。ただバイナリーオプションはほんの僅かな値動きでも予測した方向性が当たっていれば利益となる投資なので、このFOMC発表はやはりチャンスでしょう。

そして投資する際は新聞やニュースなどで情報を集めながら、慎重に投資タイミングを見極めてください。