金融政策の効果も薄くルーブルが更に急落

プーチン大統領の会見後、さらに下落

原油価格の下落やウクライナ情勢を巡っての米国からの経済制裁などで、ロシアがデフレへ陥るかもしれないということは前回お伝えしました。

（※「ロシア危機！？ルーブル暴落で円買いの傾向」）

日本時間18日午後6時すぎにロシアのプーチン大統領が3時間以上にもおよぶ会見を開きました。

そこで「いまの経済状況は乗り越えることができる」としながらも「最大で2年間はつづく可能性がある」と発言したことで、その直後モスクワの為替市場が反応。たったの数分で約6％ものルーブル安になってしまったのです。

通貨ルーブルの止まらない下落をうけてロシアの中央銀行は12月15日に今年に入って6回目となる金利上昇などの金融政策をおこないました。一時は為替市場は売りと買いが激しくせめぎ遭い急激な乱降下を繰り返していましたが、結局はさらに大幅にルーブル安が進行。金融政策の効果は薄く終わったわけですね。

原油安やルーブル安、株価安などの不安要素が多くの投資家をリスクオフへと走らせているので円が買われる傾向にあります。

今日は日銀金融政策決定会合結果公表と黒田総裁の会見が行われます。ルーブル暴落での円高傾向と、円安を推し進めようとする日本側の攻防で相場は多少の値動きがあるでしょう。

各業者でも掲載していると思いますが、経済指標カレンダーをチェックして発表直後は特に注意して取引してください。